令和2年度 第1回ビジネスマッチング交流会のご報告

令和2年度 第1回ビジネスマッチング交流会

●基調講演

「新型コロナ診療の最前線から伝える!企業が知っておくべきCOVID-19の本当」

講師:神奈川県立循環器呼吸器病センター 呼吸器内科 医長
株式会社Medifellow CEO 丹羽崇 氏

①正しく知ろう!新型コロナの特性
・コロナウイルス感染症に対する最前線で医療業務に従事している。
・新型コロナウイルスの特性に対して正しい知識を持つことが、感染リスクを軽減することに繋がる。
・新型コロナウイルスは風ウイルスとして一般的なコロナウイルスの変異新型であり、新型インフルエンザやSARSなどに症状は似ている。
・新型コロナの感染力のピークは発症の2~3日前から直後くらいで、症状が出たときには既に他人にうつしている場合がある。
・感染効率の良いウイルスであり、対処する側としては厄介なウイルスである。
・感染時の症状は、咳、息切れ、嗅覚や味覚の異常、発熱、下痢、嘔吐、腹痛などである。
・感染時点で10%弱は無症状。発症しても大半が咳だけでおわる。
・ただし重症化するパターンもあり、発症から7日くらい経過したところから症状が増悪することがある。
・血液中の酸素濃度が下がっていても自覚症状がないことが多く、分かった時には重症化していることがある。
・PCR検査や抗体検査などあるが、どんな検査でも、発症前に診断することは困難。
・症状が出たときには既にうつしてしまっていることがあり、封じ込めが極めて困難であり、特効薬もまだない状況。
②政府が考えてきたことと対策の行方
・クラスターの発生を如何に抑えるか、流行のピークを下げる、患者の増加のスピードを抑えるなどの対策を行ってきた。
・医療崩壊とは、普段受けられる医療が受けられなくなること、人工呼吸器の不足やコロナ病床への入室制限など。
・多くの感染者を出したダイヤモンドプリンセス号の事例でコロナウイルスの感染力や感染様式を推察することができた。
・コロナの感染力を下げるために、ソーシャルディスタンスの確保、外出80%減、ロックダウン、ワクチンの開発などがある。
・新しい生活様式を取り入れることで感染力を下げることができる。ただし、業種によっては影響を受けるし、皆が守って初めて意味がある。
・ウイルスが完全になくなることはない状況の中で、現状持ちうる武器を適切に用い、生活様式の改変で出来る限り死亡者数を抑えつつ、粘り強く生活していくしかない。
③海外の現状と日本の今
・全世界的に広がりを見せているが、流行の主座は移行しつつある。
・海外と比べて日本の死亡率は低く抑えることが出来ている。医療環境の違いや生活様式の違いが影響している。
・第1波は積極的自粛と渡航制限により乗り越えたが、第2波はいつかくると思われる。第2波のサイズを小さくする努力と、波の中でも成長できるスキーム作りが求められる。
・発生当初は検査数をある程度制限していた。検査可能件数が物理的に足りなかったり、医療崩壊の可能性が危惧されていたため、苦渋の決断だった。今現在は、検査体制が整ったこともあり、比較的すぐに検査が可能になった。
④企業人に必要なコロナ下の思考回路
・コロナによる影響として、オンラインへのハードルが下がった、実際に会うことの価値が見直された。オンラインへ傾向することの弊害がだんだん見えてきた、改めて企業としての労務管理の重要性が増した。
・健康管理領域の新規ビジネス需要の高まり。
・コロナ禍における企業のパフォーマンスの維持・成長に関するビジネスチャンス。リモートワークありきの勤務形態の構築、欠員が出た際の対応が可能な業務形態の模索など。

以上の趣旨の講演後、交流会参加者からの質疑応答を行った。

●事務局より

フェイスシールド等の試作と実証試験について

・富士医交会活動の一環で医療関係者等がコロナウイルス飛沫感染対策のために役立てる製品(フェイスシールド等)の実証試験を実施する。
・メンバーの募集、試作品の製造、実証実験、アンケートの取りまとめ、実証試験結果報告。
・最終的に事業化の実現可能性評価行う。

 

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