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特集

平成21年誌上年賀交換
しずおかのご当地グルメ

浜松餃子(浜松市)

浜松市の統計によると、同市の餃子の年間消費額は一世帯当たり約19,000円。この額は「宇都宮餃子」でおなじみの宇都宮市の約4倍にあたる。

浜松では、全国に先駆け戦前から焼き餃子が食べられていたことも分かっており、文字どおり「日本一餃子好きの街」だ。

その浜松を代表するご当地グルメが地元産のキャベツをメインに、玉ねぎと豚肉を少量入れることで、あっさりした中にもコクと甘みを出した「浜松餃子」。

戦後、中国からの復員兵が、現地で食べた水餃子を焼き餃子として屋台で売り始めたのが発祥とされ、浜松駅周辺にあった屋台餃子が評判となり、市内全域に広がった。工場の多い浜松では、仕事で疲れて帰宅する勤労者のスタミナ食としても好まれ、お店で買って家で食べるという餃子の「お持ち帰り文化」が発達した。

各餃子店は、自店の餃子に合わせた秘伝のタレやオリジナルのラー油(一味)をもつなどこだわりも多い。

「お持ち帰り」の際、このこだわりのタレや一味を付けて出すのが、浜松餃子スタイル。

おやまぁ!“おこげ”(駿東郡小山町)

小山町の生産者(農家・団体)や消費者等で組織する「アグリサポータズクラブおやま」が小山産コシヒカリを使った町おこしを目指し、昨年3月に開発したのが「おやまぁ!おこげ」。

「おこげ」と言えば安価な中国産のもち米によるものが多くを占める中、米コンテストで常に高い評価を得ている小山町産コシヒカリを100%使用した。

炊いたご飯を平らに伸ばし、乾燥させ一口サイズに成形して油で揚げたタイプに加え、家庭でも揚げたてを楽しめるようにと生タイプも用意。

「サクッ」、「カリッ」とした食感と米の豊かな味わいや風味が特長だ。

業務用としての利用も広がり、道の駅などでは「おこげパフェ」、「おこげソフト」も販売されている。

今後も和・洋・中どのジャンルの料理にも合うおこげの特長を活かし、新たな商品開発や需要拡大を通じ、地場産米の消費拡大、地域の活性化につなげていく考えだ。