コーディロイやベッチンは、布の表面がパイル(毛)で覆われているので、パイル織物という種類に入ります。このため、表面が滑らかで柔らかく深みのあるつやがあり、手でさると暖かで厚みがあります。また、光のあたりかたで、色がこくなったり白っぽく見えたりします。
 コーデュロイやベッチンのパイルは、よこ糸でかたちづくられていることから、よこパイル織物といわれています。このため、よこ糸の数が多く織物の中では厚いグループにはいります。
 パイル織物には、いろいろな厚さの布があります。薄い布は、スポーツシャツなどに中位の厚さの布は、ズボンやスカートなどに。厚い布は、コートやベッドカバーなどにつくられています。

コーデュロイ(コール天)とは
 コーデュロイは、パイルでたて畝をあらわしたよこパイル織物です。
畝の幅はいろいろあり、細いもので1畝が1.3mmほど、太いものではおよそ4mmまでのものが広く用いられ、中には10mm以上の畝幅もあります。



ベッチン(別珍)とは
 ベッチンは、毛足の短いよこパイル織物で、見た目にはコーデュロイのような畝がなく、一面が毛羽で覆われています。1畝の幅は0.7〜0.9mmと狭く、パイルも短くなっています。