木の気になる話
人が人として快適に暮らしていくために欠かせない住居。
日本に木造住宅が発達したのは、温暖多湿という気候に最もマッチしているからです。
皆さんは、木は燃えにくい・鉄やコンクリートよりも強い性質を持っているのをご存知ですか?
知られているようで、知られていない木の話をいくつかご紹介しましょう。
木は燃えにくく、火に強い
木が燃えにくいのは、木が燃えると、表面が炭化し、それ以上燃えるのを防ぐから。それに加えて、木は鉄のように熱によって急激に強度が失われることがないからです。
木の強さは鉄の4倍、コンクリートの9.5倍
実は、木は鉄やコンクリートよりも強いのです。
杉は、引っ張り強さは鉄の4倍。圧縮強さはコンクリートの9.5倍にもなるんだよ。
木は人の足にやさしい
木の床を一言で表現すると、【硬くなく、やわらか過ぎず】
木には、衝撃を吸収する柔軟さがあります。だから、木の床を歩くと気持ちがいいのです。
木の部屋は生存率が高い
マウス居住性実験によると、木が85.1%、金属が41%、コンクリートが6.9%という生存率が得られた。

実験を行った静岡大学が出した結論は、飼育箱の中の温度・湿度の差が低い。つまり保湿性に優れている木の性質がネズミにインパクトを与えなかったからということだ。
軽い木の家は地震にも強い
まだまだある、木の優れた機能と性質
木は熱を伝えにくい性質を持っているから、暑い日でも寒い日でも、熱くなったり、冷たくなったりしません。
木は眼を疲れさせない反射率を持っているやさしい素材です。
さらに良いことは、木は紫外線をほとんど吸収してしまう能力もあります。音だって適度に吸収してしまうのも木ならではの性質です。