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 県内外「火災事例」一覧
事例(7)
さいたま市特殊浴場火災

1 概要
 平成29年12月17日(日)午後、さいたま市内のJR大宮駅東口から北へ数百メートル離れた繁華街の一角にある特殊浴場施設から出火。3階建て鉄骨造建物(延床面積170u)を全焼し死者5名・負傷者7名が犠牲となった。
 消防庁は、平成30年2月1日付け予防課長通知(※)「平成30年春季全国火災予防運動の実施について」において、さいたま市特殊浴場火災を例にあげ、防火安全対策の徹底を図っている。

 ※ 消防庁予防課長通知
   (都道府県消防 防災主管課長及び東京消防庁・各指定都市消防長宛て)

 「特に、昨年12月17日に、さいたま市で発生した特殊浴場火災(死者5名(12月20日に死亡した重症者1名を含む。))では、火災原因等は調査中であるものの、3階建て建物の主に2階及び3階が大きく焼損し、煙等が充満すること等により、逃げ遅れて死傷した可能性が考えられることから、『風俗営業を営む特殊浴場の防火対策に係る注意喚起等の実施について』(平成29年12月18日付け消防予第385号)を参考とし、類似の特殊浴場等に対して階段等の避難施設や避難器具の避難空地及びその付近に避難の支障になる物件が放置されることのないよう自主点検を実施することや、消火器、避難器具等の使用方法や火災発生時における利用客等への周知及び避難誘導の方法について再確認し、従業員による訓練を実施することなどについて、立入検査等により注意喚起を行い、防火対策の徹底を図ることが重要である。」

2 発生日時
 ・出火時刻 ;平成29年12月17日(日)
 ・覚知時刻 ;同日          14時02分
 ・鎮火時刻 ;平成29年12月17日(日) 21時04分

3 建物概要・焼損状況
 ・所在地 ;埼玉県さいたま市大宮区宮町4-25-6
 ・施設概況 ;特殊浴場(消防法施行令別表第1(9)項イ)
 ・構造・階数 ;鉄骨造(準耐火造)3階建
 ・建築面積 ;72u
 ・延べ面積 ;170.65u
 ・焼損状況 ;全焼

4 死傷者
 ・死者4人、負傷者8人(重症1人※・中等症6人・軽症1人)※12/20死亡

5 消防用設備等の設置状況
 消火器、自動火災報知設備、誘導灯、避難器具(任意設置)

資料出所; 消防庁「さいたま市特殊浴火災第4報(平成29年12月21日)」
消防庁予防課長通知(平成29年12月18日)
「風俗営業を営む特殊浴場の防火に係る注意喚起等の実施について」

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