座談会
「ちゃっきりぶし」ができた頃


お茶といえば、この歌といわれるほど縁が深い「ちゃきっりぶし」誕生の頃の様子とか、戦前の静岡の文化を支えたお茶屋さんのエピソード等を、商売の宴席に欠かせなかった芸者さんから聞いた話を基にまとめました。
座談会記録の後に、「ちゃっきりぶし」にまつわる話を参考に付け加えてあります。


座談会
静岡で活躍した外国茶商のこと 

静岡茶は、日本の重要輸出品として、戦前には大量に海外に輸出されていました。
輸出用の茶を大量に買いつけるために、たくさんの外国の商社が静岡市内に支店や出張所を開設しました。
今回の座談会では、静岡在住の外商に関わる思い出を、有渡山さんと谷本さんのお二人からお聞きしました。
明治年代以降(1868〜1999)における、緑茶・紅茶他の輸出数量と金額の表も掲載してあります。

座談会
才取りが走った

かつて、お茶時静岡の風物詩として必ず取り上げられたのは、早朝の国鉄静岡駅からすさまじいスピードで繁華街を走り抜ける自転車の群れでした。
これは才取り(茶の斡旋業者)が一刻を争って問屋に駆け込むための必死の競争でした。
なぜ、彼らは疾走したのか、それは当時の茶取引の実態に原因がありました。そのへんの事情を中心に、才取りの競争華やかなりし時の様子を、伊藤さんと鈴木さんというお二人の元「才取り」の方からお聞きしました。

静岡市茶流通業史
編集資料

 わが国の茶業は、明治維新の幕開けとともに輸出産業としての発展、その後国内需要へと移行し現在に至っております。
  お茶の消費形態も、最近では緑茶ドリンク、ペットボトル、粉末茶などの新製品の出現により多種多様化してまいりました。
  しかし、茶業が静岡の基幹産業として今日あるのは、多くの先人達の研鑽とたゆまぬ努力の賜物であることは私たちは忘れてはなりません。
 そこで本組合では、編集委員会を設置し、静岡市内の茶商と関連業者等の歩みを、静岡市茶流通業史として、編纂・発行することになりました。
 下記は、静岡市茶流通業史発行までに前段階として、テーマごとに冊子にまとめたものです。