|  |  | 献茶式について 
 当組合主催の献茶式は、新茶をお供えして、三国師(栄西禅師・聖一国師・ 大応国師)に感謝の念をもってお祭り申し上げ業界の発展を祈願するものであり、本組合創立(昭和23年9月)以来の行事となっています。
 
 初期の頃は、八十八夜の佳き日に献茶式を行っていましたが、八十八夜の当日は五月初旬で組合員も忙しくなってくる時でもあることや、元来が献茶式そのものは尊いことだけに茶の走りに近い新茶初取引の当日行う方が良いだろうということになり、初取引の当日行われるようになりました。
 
 その後、新茶期には諸行事が集中することから、行事の重複をさけるために、初取引当日とは限定せずに初取引の頃に挙行されるようになり、現在に至っています。
 
 献茶式は、当初大岩の臨済寺本堂において執り行われたが、昭和43年に茶業にたずさわる有志により、臨済寺の境内に茶祖堂が建立されてからは、茶祖堂で行われるようになりました。
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      | 三国師について 
 
 
 
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      | 栄西禅師 向って正面中央にお祭りしてございます像が、栄西禅師の像でございます。
 栄西禅師は永治元年(1141年)今から約860年前に備中の国(今の岡山県)にお生まれになり、仏法の奥義を極めようと2度に亘り宋の国(今の中国)を訪れ修業された高僧でございます。
 その際、宋の国から茶の種を持ち帰り、九州福岡県背振山の麓に植えられました。これが、本邦に於ける茶の栽培の始めとされています。
 また、喫茶養生記を現わしたことは余りにも有名であります。
 
 聖一国師
 向って左側の像が聖一国師の像でございます。
 聖一国師は建仁2年(1202年)今から約800年前、駿河の国は安倍郡大川村栃沢(現在の静岡市栃沢)にお生れになられ、京都の東福寺を建立された名僧で、国師の故郷近く足久保の里へ茶を植えられたと傳えられています。
 これが静岡茶の元祖とされています。
 
 大応国師
 向って一番右側の像が大応国師の像でございます。
 大応国師は嘉禎元年(1235年)今から約770年前、静岡市井宮にお生れになりました。現在井宮の信号機の脇に大応国師誕生の井戸として、市の史跡に指定されのこされています。
 国師は草庵式茶道の創立者と言われています。
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      |  | 茶 祖 堂(ちゃそどう) | 
    
      | 茶祖 栄西禅師、聖一国師、大応国師の三国師の尊像を安置し、真心をこめてご供養とその遺徳顕揚につとめ業界のますますの発展するよう茶祖堂の建立を計画し、全国篤志家に呼びかけて、この趣旨に心から賛同いただいた全国の皆々様の浄財により、昭和42年7月17日に工事着工し、昭和43年3月8日に竣工ならびに落慶式が行われました。 
 
 茶祖堂ならびに茶室の概要
 
 茶 祖 堂 建築面積 54.76u
 
 茶   室  建築面積 47.7u
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