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特集

平成21年誌上年賀交換
しずおかのご当地グルメ

静岡おでん(静岡市)

真っ黒なスープに牛スジ、豚モツ、黒はんぺんで有名な静岡(しぞーか)おでんは、大正時代、廃棄されていた牛スジや豚モツを煮込んだのが始まりとされる。

その後、静岡大火を逃れた人たちが、青葉公園周辺でおでん屋などを始め、現在のファーストフードのような存在として、60年以上にわたり静岡市民に愛され続けてきた。

旧静岡市内だけで600軒、特に中心街の800m四方には約250軒のおでん屋が軒を連ねているといわれる。

静岡おでんを全国にアピールしようと平成14年に発足した「静岡おでんの会」が定義した「静岡おでんの五ヶ条」によると、

壱 黒はんぺんが入っている
弐 黒いスープ(牛スジ)
参 串にさしてある。
四 青のり・だし粉をかける
伍 駄菓子屋にある

がその特長。

昨年、開催した「静岡おでんフェスタ」は、4日間で33万人もの来場者で賑わうなど、「静岡おでん」のブランド力は全国でもトップクラスだ。

富士宮やきそば(富士宮市)

全国からご当地グルメが一堂に会し、人気を競い合う「B-1グランプリ」で2年連続グランプリを獲得した「ご当地グルメ」の代名詞。

戦後引揚者によって工夫された独特な製法(蒸した後に湯通しせず油をコーティングする)が現在もそのまま残る富士宮の蒸し麺は、他地域の麺と一線を画す。

市内に150軒以上あると言われるやきそば店では、鉄板上でその蒸し麺にキャベツ、肉かす(豚の背油からラードを絞った残りかす)を加え、ウスター系ソースで焼き上げ、魚系(鰯や鯖)のだし粉をかけて仕上げるという伝統的な調理法を守っている。

一見、麺とキャベツを炒めただけのようだが、ジューシーな豚の背油と魚系のダシが絶妙な風味で、モチモチした麺の食感を引き立てる。

年間50万人以上がその味を求めて富士宮を訪れ、2001年からの6年間の経済効果は、217億円に達するとの試算もある。

2004年には商標登録も果たした。