4 シャワー、髭剃り、無地の服

 仕事の関係で外国人がよくやってきます。仕事が終わって晩飯でも食べに行こうよ、と誘うと、彼らは約束の時間までにいったんホテルに帰ってから出直してきます。
 彼らはその間、何をしてきたのでしょうか。子細に観察すると、シャワーを浴び、髭が剃り込まれているのがわかります。きちんとした服装はいうまでもなく無地、服だけでなくシャツもむじのもの、そしてシックなタイを締めてきます。

 柄物は昼間のもの、ビジネスにはビジネス用の伝統的な、遊びには遊び用の趣味性豊かな柄物がある、と私は折に触れて書いてきました。外国からやってきた彼らは、夜の町はシックであることが第一と、ひとしく考える社会に育ってきているのです。
 パリからやってきたデザイナー氏の蝶タイも、ビジネスマンの装いも、みんなあたりまえの「夜のドレスアップ」なのです。


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 1 不似合いな客は壁際の柱の影に
 2 エレガントな夜の装い 無地、暗調、光沢
 3 ショーとディナーと蝶ネクタイ
 4 シャワー、髭剃り、無地の服
 5 その名のとおり『はじめに時間ありき』
 6 広義のフォーム『みんなと同じ装いを』
 7 フォーマル・ウェアは二種類ある
 8 完璧さが求められるプロフェッショナルの答え
 9 みんなと同じ装いをするために
10 主催者自身が当日なにを着るのか
11 パーティはすべて夜の雰囲気で
12 招待客への表敬は最上級の平服で

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