中小製造業を取り巻く環境は、親企業からのコスト削減要請、海外への生産拠点シフトに伴う空洞化、原材料の高騰によるコスト高など厳しさを増しております。さらに若者のものづくり離れや団塊の世代の熟練社員退職等、いわゆる職人が減少していることも大きな問題です。小回りが効く小規模企業が無くなり、日本の「ものづくり」の将来に大きな影を投げ掛けていると言えます。
企業が存続するための自助努力は、当然のことです。しかし、大企業に比べ中小企業は、その力に限界があります。中小製造業への今後の政策策定にありましては、次の4点についてご検討を戴きますようお願いをしたいと思います。
[1]「ものづくり」に重要な役割を果たす熟練工の養成支援
[2]子供の頃から「ものづくり」に親しむことが出来る教育環境の整備
[3]「小回り」の効く小規模零細企業への手厚い保護政策
[4]団地組合を地域の研究開発拠点の一つとして捉えた体制づくり
以上4点について、政治・行政の皆様には、新しい時代の「ものづくり」に即した中小製造業政策をお願いする次第であります。
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