「静岡県MUDデザインコンテスト」表彰式を開催
静岡県印刷工業組合(西貝誠一理事長)は、11月5日、静岡市葵区のクーポール会館で「第9回MUDデザインコンテスト表彰式」を開催した。
MUDとは「メディア・ユニバーサル・デザイン」のことで、障害の有無に関わらず誰もが見やすくわかりやすい視覚情報を得られるデザインのこと。
コンテストには一般部門、学生部門合わせて、昨年の倍近い126点の作品が寄せられた。
審査の結果、一般部門では山本賢広さん(松本印刷㈱)、学生部門では広沢晴菜さん(常葉大学)の作品が最優秀賞に選ばれた。
山本さんの作品「心の声を伝えるために」は、心に不安を抱える人が、声に出さなくても周りの人に気持ちを伝えられるよう、様々な心情を表す文章をステッカーやマグネットに印刷したもの。また、広沢さんの作品「P+Translate」は、海外で体調が悪くなった時に周りの人にその症状を伝えるための「体調翻訳カード」。いずれの作品も、優しい色遣いのカラーユニバーサルデザインにより、わかりやすく情報を伝えている点が評価された。
西貝理事長は「MUDは静岡県が引っ張っていると感じるほど、素晴らしい作品が集まった。東京五輪を契機に、MUDの意義を世界に発信していきたい」と述べた。