赤い羽根共同募金運動運動は、昭和22年、戦後の混乱期に「国民たすけあい運動」として始まり、今年で75回目を迎えます。この間、本県における寄付金は309億円余に上り、それぞれの時代における福祉課題の解決に多大な貢献を果たして参りました。
現在、新型コロナウイルス感染症による社会的影響が長引き、生活困窮に陥る方や交流の機会を失い孤立する方など、支援を必要とする方はこれまで以上に増えております。
“赤い羽根”静岡県共同募金会では、皆様方のご協力を得て、昨年度から生活に苦しむ方々に無償で食品を提供する「“赤い羽根”新型コロナ対策フードバンク応援事業」を始め、今年度は新たに、相談支援や居住支援など生活困窮者の生活支援を目的とした「“赤い羽根”新型コロナ対策いのちをつなぐ支援活動事業」を実施しています。
また、令和3年7月大雨災害においては、被災された方の相談支援をはじめ、家屋の片付けや被災者とボランティアのニーズ調整を行う災害ボランティアセンターの運営にも赤い羽根共同募金が充てられています。
今年度の運動は、人と人とが距離を取りつながることが難しい中、静岡県共同募金会では、県内の福祉課題を解決するために必要な額として5億4000万円を目標に掲げ、“つながりをたやさない”のスローガンのもと運動を展開していきます。
つきましては、皆様方の経営環境も厳しいこととは存じ上げますが、皆様のご厚志によるご協力を何卒よろしくお願いいたします。
社会福祉法人静岡県共同募金会会長 後藤康雄